4回目の胃カメラ検査(経口)・・・予定より、3週間程遅れる
D病院のD先生に、「4月6日に予約、取れなければ、その次の診察日4月10日に予約を入れるようにする、予約が取れ次第電話連絡する」と言われ一旦Bクリニックを去った。
その後何度か掛かってきた電話(仕事中で当初は応答出来ず)の内容は、
「それがね、D先生、今、いないらしいんだ。学会か何かだと思う。次の診療日は20日なるんだけど、その日の予約でいいかな?」
結構日が空くんだな、と思いつつ、元々危機管理がずさんな上、4月から新しい会社に入ったばかりで、入ってすぐは半休しにくい、との思いが頭をよぎり、20日でいいです、と答えた。
紹介状を受け取るために、再びBクリニックに戻ると、
「D先生の診察の際に、手術はここでなくてもいいかと訊いてみるといい」とB先生。
手術をD病院にお願いする気は全くなかった。
手術は一発勝負。絶対に一番の先生にお願いしたいと思っていた。
3回目の生検結果
C総合病院での初めてのCT検査は、Bクリニックの先生が造影剤CTにチェックを入れていたにもかかわらず、単純CTとなった。
検査が始まる際、『あれ、造影剤っていつ入れるのだろう』と思ったのだが、工程を知らない身。そのまま検査は終わる。
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画像所見
(胸部)
左鎖骨上窩に小さなリンパ節が散見されます。
肺野に結節・腫瘤なし。consolidation なし。
縦隔に有意サイズの腫大リンパ筋を認めません。
胸水貯留なし。
(胃部)
胃角部小弯、幽門前庭部に高度な壁肥厚がみられます。・・・ご指摘がありましたとおり、胃がんが疑われます。
腸間膜に小さなリンパ節が散見されます。
ダグラス窩に腹水(+)。
肝内に低濃度域が散見されます。・・・嚢胞が疑われますが、肝転移巣が混じっているかもしれません。
胆、膵、脾、腎、副腎に著変なし。
診断
胃癌(疑い)
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* 原文ママ、なのですが、なんでこの種の結果報告に「・・・」を入れたいのでしょうかねえ。感情の動きか何か?
しsかし、生検結果は、再び陰性であった。
先生「陰性だけどね、CT結果も癌であることを・・・」
私「示唆しています?」
先生「そう。サポートしている」
私「余命はどれくらいでしょう?」
先生「まだ、余命なんて早い!」
私「片付けなくちゃならないことあるので」
先生「抗がん剤使って癌を小さくして、手術し、2年経ってるけど、今、ピンピンしている子もいる」
私「はい」
先生「このまま外科の先生に紹介しようか・・・(半ば自答)。いや、癌でないのに胃切除になったら大変なことになる。総合病院で検査してもらって。胃カメラ検査で一番なのは、D病院のD先生。予約取るから」
初診の際、癌の疑いがあるとの説明の折に、病院年鑑をパラパラ開きながら、先生に「どこの病院がいい? どこでも紹介してあげる」と訊かれた。
私「どこがいいかなんて私にはわからないので、先生がいいと思う先生をご紹介ください」
先生「E先生が大阪で一番だったんだけど、転院されてXX県に行かれて」
私「XX県は、ちょっと遠い・・・」
先生「E先生に『先生がいなくなった後、どなたを紹介すればいいのでしょう?』と言ったら、『F総合病院のF先生』との答えだった」
私の頭に、『手術するなら、F先生』という情報がインプットされ、帰宅後、ネットでF先生の名前を検索し、紹介記事、画像等を見、『F先生を紹介してもらおう』と心に決めた。
だから、生検結果が陰性で、再検査はD病院のD先生を勧めると聞いたとき、『検査と手術の病院が違っちゃっていいんだろうか』と思ったのだが、B先生が、「D先生が一番」と言い切られたので、予約して頂くことにした。
B先生ご自身、私の胃の中に胃カメラを挿入し、細胞を採られるときに、「場所なんだよ」とおっしゃっていたので、今回生検結果が陽性であると確信されていたのだと思う。ところが、また陰性であったために、先生が一番信用する内科医を紹介されたのだろう。
3回目の胃カメラ検査(経鼻)
Aクリニックの先生が来るようにと言っていた約一か月後、胃の調子は悪くなるばかりであったので(薬が合わないのだろうかと思っていた)、ネットでBクリニックを探し出し、行くことにした。
Bクリニックを選んだ理由
- 評判が良い(グーグル評価では、Aクリニックの方が高い。口コミ数が違うので単純には比較できないが)。
- グッドドクター近畿100の1位を取ったことがある。
胃カメラ検査予約必要無しとあったので、胃カメラ検査をするつもりで前日昼から食事はせず(前回食べ物が残っていたため)、Bクリニックを訪問した。
「なに、癌が疑われているの? 胃がゴロゴロ鳴るのは、胃酸が多いせい」
「生検もしたの? 胃カメラする度に普通はしないよ。先生にもよるが。何かあるときだけ」
胃カメラを挿入し、「食道、異常なし」「胃は、え、なに、昨日いつ食事した? 食べ物がいっぱい残っている。これはまずい」
胃に残っている食べ物のせいで胃の中は見れず、早々に胃カメラ検査終了。胃の粘膜細胞は採取。
腹部エコー検査と、首筋のリンパ筋触診。
「転移はないと思うけど、胃がんの可能性が高い。病院紹介するから、CT撮ってきて。生検は、人気のところで、結果が出次第、電話連絡する」
経過を自分の眼で見極めたいという医者の性(さが)?
IV型胃癌の生検は、他のタイプの胃癌と比べて、偽陰性となる確率が高い。
ネットで調べれば、簡単に記事にヒットするにも拘わらず、医者が生検結果を信じで、経過を見るだけ、とは? 総合病院での再検査をアレンジするでなし、1か月後に戻ってこい、とは?
https://www.jstage.jst.go.jp/article/gee1973b/20/6/20_6_510/_pdf
藪医者ではないが、地域医療連携システムの一端を担う町医者として機能してない?
結果的に、Aクリニックの先生の臨床診断は、正しかったわけだが、硬い表情で「ピロリ菌は無いのに、慢性胃炎は・・・」「それもあるかもしれないが・・・」と、自分に問いかけているような話し方で、患者である私に癌が疑われていることを説明することなし。胃カメラ検査の折に、胃の中に食べ物が残っていたことに関しても、前日の食の確認をするでなし。
(胃が正常に機能していれば、前日の夕食など、翌日の胃カメラ検査時点では残っていない。21時に食べたバナナ一本も消化されているはず。)
1か月後にまた来なさい、と言われていたが、処方された薬を飲むと、さらに胃が張るような感じがしたため、1か月後には、他のお医者さんに診てもらおうかなと漠然と考えたのであった。
(1か月後としたのは、素人判断で、Aクリニックの先生が次は一か月後と言っていたし、そんなに立て続けに胃カメラ検査を受けて、胃が負担ではないかなと思ったため)
癌、進行すると、大変なことになるんですよ、先生。
2回目の胃カメラ検査 その2
今から思い返すと、生検結果を説明するAクリニックの先生は、甚だ歯切れが悪かった。生検陰性と聞き、自分の病状が深刻なものだとは思っていない私は、漠然と聞いていたのだったが。
- 「今回の胃カメラは食べ物が残っていたので、よく見れず・・・。」
(前日夜9時ごろにバナナを食べたことを密かに反省。)
- 「ピロリ菌が無いのに慢性胃炎はおかしい」 (ピロリ菌については、以前検査したことがあり、結果は陰性であったが、Aクリニックでも血液検査を行った。結果は、ピロリ菌3未満。感染なし。)
- (数年前エビにあたって吐いたことがありました。今年お正月に友人宅でカニ鍋した時に、気分が悪くなり吐いたのですが、アレルギーとかで、こういう症状になることあります?)
「そういうこともあるかもしれないが、この場合・・・」
そして、「一か月後位にまた来てください。胃カメラ検査、調整しましょう。薬が合ってないのであれば、変えます」
そして、「これ、はい」と、「悪性所見認められません」の生検結果の用紙を渡されたのだが、先生が特に何も言わないので、よく見ずにそのまま持って帰る。
家で見直すと、小さな字で、
臨床診断 r/o IV型胃癌
臨床経過の概要 胃角文から前庭部粘膜の発赤・浮腫あり。
狭窄あり。r/o IV型胃癌。3ヶ所生検施行。
私と言えば、IV型胃癌? で、生検でRule Outされたのか・・・とのんきに思ったのであった。